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あの『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督作品。
印象的な『パンズ・ラビリンス』から気になっていました。
とうとう本作はアカデミー作品賞を受賞する快挙!
おまけは監督賞だね。
方やメジャーなエンタメ作品の代表を『パシフィック・リム』とすれば、
もう一方を彼本来のオタク的審美眼から生まれる『パンズ・ラビリンス』を代表とする
妖しいそして残酷な、なによりも美しい作品の系譜に
『シェイプ・オブ・ウォーター』は入るのでしょうね。
何とも美しい奇怪なまさしく「濡れ場」を用意してある『シェイプ…』は、
気付けば作品のそこかしこにエロスをまぶしてあるようです。
ここもお気に入りの要素のひとつです。
ただ、言葉の発せられない女性と半魚人との心の繋がりは
どんなに言葉を費やしても納得できない。
百歩譲って気持ちが分かり合えても、裸にはなれない。
やはりそこはファンタジーだと思う。
最後に
この作品が今年度のアカデミー作品賞ですか?
この作品が受賞するなんて!
他になかったの?それこそアカデミックなやつが。
過去に『バードマン』なんてのが作品賞に輝いていたけれど
あれはそれなりに「作品賞」足りえる「含み」があったよね。
本作はどうだろう?
なんかちょっと違わないかな?『蠅男の恐怖』とおんなじ流れじゃないの?
何よりも「アカデミー作品賞」なんて御大層なものに祭り上げて欲しくない。
贔屓の引き倒し。ファン心理だね(笑)。
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